おくりもの
60歳を迎えた日系カナダ人のノリコ・オイは、幼い頃に過ごした長崎を訪れ、長年語られることのなかった家族の記憶をたどる旅に出る。母・ミツコの死から何十年も経ち、まもなく手放される実家。その節目に、ノリコは母の知られざる人生に向き合おうと決意をする。
見えてきたのは、母が抱えていた想い、日本という故郷にまつわる物語、そして自分自身のルーツ。
このドキュメンタリーは、世代を超えて受け継がれる痛みと記憶を通して、癒しや再生の可能性を描いており、過去と向き合うことで、前に進む力が生まれる――そんな静かで力強い旅を映し出す。