JCCC理事会からの近況報告

JCCC理事会及び運営グループからの近況報告とお願い

 

皆様におかれましては、ご健勝のことと存じます。

JCCCは3月16日に臨時閉館して以来、生き残りをかけて懸命に対処し年内2020年12月までの緊急計画を立て取り組んでいます。JCCCはこの計画を実践する為に、70万ドルを借用し必要経費に充当しています。

JCCCは日系文化会館のコミュニティーメンバーや支援者の皆様に、この困難な時期を乗り越えられるよう御支援と御協力をお願いしています。

JCCCを御支援する最善の方法は、今後12か月、毎月定額の寄付をしていただくか、一度にまとめての寄付をしていただけると幸いです。皆様の御理解と御厚情に心より感謝申し上げます。

Donate Now

 

JCCC が直面している課題

 

非営利文化団体であるJCCCは、その維持費や人件費に年間約200万ドルの損益なしの予算で対応しています。

この度の長期閉館の結果収入が無くなった為、まず会館の運用コスト削減に積極的な措置を取り入れました。しかし同時にこの状況を乗り切るにはスタッフの力は必須であるため、雇用は保持しています。 現在JCCCには16人の常勤スタッフがおり、1,100人のボランティアがいます。

私自身も他のJCCC理事同様、ボランティアの1人です。

JCCCが直面している最大の課題は、閉館期間中だけではなく、経済再開後の数ヶ月をいかに乗り切るかということです。COVID-19のワクチンと治療法が発見され、安全が確保されるまでは、イベント等の開催はリスクバランスを考慮すべきでしょう。

JCCCの収益は、大勢の集客があるカルチャー、武道などのクラスの授業料やトレードショー、ミーティングその他のレンタル収入に大きく依存しています。今これらのクラスやイベントの再開の目途が立たない為に、今後JCCCの財政的課題は増えるものと思われます。また全てが正常に戻るのは2021年以降になるであろうと予測しております。財政圧迫に加えて、閉館によりJCCCは以下の最大の資金調達イベントのキャンセルを余儀なくされました。

  • 5月の恒例JCCCバザー
  • 5月の桜ギャラファンドレイジング
  • 6月のトロント日本映画祭
  • 夏祭りとお盆
  • 2020東京オリンピックの延期(JCCCは、CBC Sportsと協力してオリンピックパビリオンを開設しオリンピックを観覧するメイン会場になるはずでした)

予約済みのパーティー、イベントに対するスペースレンタル料金は、秋に向けて払い戻しするように進めています。

回復までに必要な時間は不確実な状況です。

 

JCCCはこれまでどのようなステップを取ったか?

 

JCCCは、緊急援助、繰延税金、銀行の利息、保険オプション、および未払債務を延長するための交渉など、該当するすべての政府関連プログラムに申請しています。

カナダの緊急賃金助成プログラムが最近数か月間延長されたことは、借用資金を管理する期間を2021年初頭に延長するのに役立ちます。

残念ながら充分な仕事が無くなった為、JCCCは16人のパートタイムスタッフを一時解雇し、彼らには利用可能な政府支援プログラム申請に必要なROEを出しました。

これからの数か月間、JCCCに必要な資金を供給するため、カナダ緊急ビジネスアカウントから4万ドルの小規模なビジネスローンを借用し、新しい太鼓スタジオ建設を一時保留し、その建設目的の為のアカウントから16万ドルを借りました。そしてJCCC基金からは無利息で50万ドルの資金を借用しました。また、JCCCの数多くの支援者の寛大な援助のおかげで、これまでに75,000ドルを集めた短期緊急JCCC救済基金も立ち上げることができました。

JCCCスタッフは、センターでのさまざまな業務上の重要な役割と、メンバー、特にシニア、顧客、ベンダーとの連絡を維持することに忙しい毎日を送っています。

さらに、JCCCでは現状プログラムのオンライン化を図っています。そして色々な手順や設備の変更改善を行って健康上の安全を確約し、会員の皆様が安心して楽しめる様に最高水準のJCCCを再開する準備をしております。

来るべき“新しい日常”に備え、新しいアイデアと機会を活かそうと、全員が懸命に取り組んでいます。

 

JCCCの将来はどうなるのか?


JCCCには、2020年の終わりまで、そして2021年の初め頃までは、新しく借り入れられた資金を使用して運営する余地がまだ残されています。6 Garamond Court開設の為の銀行ローンがまだ1.3億ドル残っており、新規ローン分が新たにこれに追加されます。

総額17億ドルが新しいJCCC為に投資されましたが、コロナ禍まではきちんとローンの返済を行っていました。

過去20年間に試行錯誤して作られたJCCC財務モデルは、次の3つの主要な収益源としています。

  1. 文化/武道のプログラミング、イベント、スポンサーシップ
  2. 短期および長期のスペースレンタル/リース
  3. 寄付とJCCC基金からのサポート

JCCCは今この嵐を乗り切り、その将来を確保するために2つの重要なステップを実行する必要があります。

オンライン収益モデルを拡大することで大勢の人が集まる事の必要性が軽減され、コミュニティーからの財政的支援によって短期的な救済が得られます。

長期的には、JCCC基金を継続的に維持サポートしていくことを目標としていますが、そうすることでJCCC の将来の運営やプログラムを維持できるからです。

 

JCCC基金(JCCCF)

 

JCCC基金がJCCCにお金を貸与できることで、COVID-19危機から救われ、JCCCの持続可能な未来を守るためには基金がいかに重要であるかが証明されました。

JCCC基金に関する歴史的見地 ― JCCCは今現在もコミュニティーの先達の魂に守られているといえます(1877-1907に移住してきた1世、1918-1947に生まれた2世)。

1996年に現在の6 Garamond Courtに新しいセンターを購入しました。

その時JCCCの初期創設者達に約束したのは、123 Wynford Drive(1962年に一世と二世によって建設された)にあった旧センターの売却により生じたすべての収益と、その他の高額な寄付を新しいJCCC 基金として残すことでした。

基金は、その資産を増やし続けるために、JCCCへの年間のサポート額が投資利益を上回らないように計画されました。

JCCCの運営を基金だけで賄えるレベルにまで、JCCC基金を成長させるという当初の目標はまだ達成出来ていませんが、基金の資産は厳密に運用され、今現在の危機に対処するための資金源となっています。そしてそれがこのような状況になって改めて、JCCCが長期にわたって基金を築き上げたことがいかに重要であったかが、明らかになりました。基金の長期的目標は、他からのJCCCへの直接寄付金額と基金からJCCCへの年間寄与分との金額が、JCCCの年間経費3億ドルの三分の一をカバーできるレベルにまで持っていくことです。

JCCC基金の目標は、次世代のためにJCCCとそのプログラムをサポートすることです。

 

この緊急支援キャンペーンにあなたの御支援が必要です。

最善の方法は、来年度毎月定額の寄付を約束して頂くか、1回ずつの寄付をして頂くかで、この困難な時期を乗り越えられるようご支援をお願いできればと思います。

皆様からの御誓約が最初に3万ドルに達した場合、ナオトシ・セコさんとノリーン・クロヤマさんご夫妻からの同額の寄付が約束されています。 ナオさんとノリーンさんには心から感謝します。

右のボタンからご支援いただけます:  SUPPORT JCCC

もちろん、JCCCの未来の為にJCCC基金へ直接寄付することもできます。その場合は、JCCCスタッフのキャシー・タズミ kathyt@jccc.on.ca 宛てにご連絡をお願いします。

JCCCをサポートし、「文化がわかる、心が通う。」のモットーを実行されている皆様に、心から感謝します。

皆様が、安全にそして健康にこの夏を過ごされますことを心から祈っております。

 

Gary Kawagushi's signature

 

 

ゲリー・川口
理事長
JCCC理事会

News Type
JCCC