藍 ai - 古くて新しいあい - 渡辺幸子
渡辺幸子さんは20年以上にわたり、藍とともに暮らしてきました。藍を育て、発酵させ、染め、そのリズムに合わせて日々を紡いでいます。日本から海を越え、その静かで深く向き合ってきたプロセスを、今回初めてJCCC(カナダ日系文化会館)へと届けます。日本最古の天然染め伝統の一つである「天然藍すくも発酵」を軸にした本展は、足を止め、見る者をその世界へと引き込みます。忍耐、大地、そして時間によってかたち作られた色の世界を、見て、触れて、感じてください。トロントに彼女をお迎えするこの機会に、ぜひ足をお運びください。
作品展について
本展では、種からすくもへ、染め甕から布へ、畑から日常へと、藍が辿る命の全サイクルを追います。会場では以下の展示をご覧いただけます。 会場では以下の展示をご覧いただけます:
- すくも造り— 藍の葉の種まき、植え替え、収穫、乾燥、発酵に至る1年の道のり
- 藍の濃淡 — 淡い藍白から深い搗色(かちいろ)まで、藍がもたらす多彩な色調の探求
- テキスタイルとオブジェ — アーティストの手によって生み出された、カディ、綿、リネン、ヘンプ、ウールなどの染め布のコレクション
- 暮らしの中の藍 — 藍の布に触れ、香りを嗅ぎ、体にまとってみる体験
- 藍とともに生きる — 古い農家で過ごした12年以上の月日を映し出す、藍を育て、発酵させ、染めることが日々の暮らしと切り離せない生活の記録
オープニングレセプション & アーティスト・トーク
2026年1月16日午後2時からです。ぜひご参加ください。
ワークショップ
詳細は近日発表予定!
プロフィール:
渡辺幸子(Sachiko Watanabe)は1977年、愛媛県に生まれ、東京の武蔵野美術大学でテキスタイルデザインを学んだ後、愛媛の民芸伊予かすり会館で天然藍染めと出会いました。この出会いが、20年以上続く創作活動の原点となっています。その後、広島県尾道市へ移住し、藍を用いた作品づくりを展開。現在は、尾道沖に浮かぶ向島で自ら藍の栽培を行っています。自身の収穫物に、徳島県産の伝統的な発酵藍葉である「すくも」を合わせ、独自の天然染料を作り出しています。古民家での暮らしを営みながら、日々藍と真摯に向き合い、作品の展示・販売を行っています。自らのテキスタイルを通して、藍の静かな美しさを伝え、私たちを優しく包み込む自然の存在を思い出させてくれることを願っています。
主な作品展は、Indigo in Our Daily Lives (2019), Indigo, Simultaneously (2021), Indigo in Winter (2021), Indigo in Darkness (2022), and Intaking Indigo (2024)などがあります。
Photo: © Toshinori Tanaka
