Artist in Residence: アリソン・コバヤシ
この7月にJCCC(日系文化会館)へお越しの際は、ぜひギャラリーにお立ち寄りください。運が良ければ、アーティストのアリソン・コバヤシが今年後半の発表に向けて作品を制作している現場に立ち会えるかもしれません。コバヤシは7月中、JCCCギャラリーに滞在し、最新プロジェクト『Electric Neon Clock(エレクトリック・ネオン・クロック)』のプロトタイプ制作を行います。
『Electric Neon Clock』は、コバヤシの曾祖父の管理収容記録(アーティストの家族が財産を剥奪され、強制収容された歴史を詳細に記した公文書)を基にした、空間展示(インスタレーション)およびライブ・パフォーマンスによるドキュメンタリー作品です。これら過酷な歴史を刻んだ記録は、家族へのインタビュー、音響、映像、アーカイブ写真と融合されます。コバヤシは観客に対し、文書が本来持っていた意図を解釈し、それを覆していくプロセスへの参加を呼びかけます。
本作品は、2026年8月から10月にかけてミシサガ美術館(Art Gallery of Mississauga)で展示される予定ですが、JCCCへお越しの方は、7月中にアーティストの制作風景をご覧いただけるほか、以下の2日程で開催されるオープンスタジオにご参加いただけます。
- 7月11日(土) | 午後4時-5時 | (夏祭り プログラムの一環として開催)
- 7月26日(日) | 午後2時-4時
A.S.M. コバヤシ @asmkobayashi は、受賞歴を持つ、ジャンルの枠を超えて活動するアーティストで、映像、パフォーマンス、インスタレーション、イラストレーションを組み合わせ、ドキュメンタリーとフィクションが融合したインタラクティブな作品を制作しています。 偶然見つかった音声録音を基にした、批評家層からも高く評価されているパフォーマンス作品『Say Something Bunny!』は、Vogue誌に「今、街で最高の新しい演劇体験」と絶賛され、ニューヨーク・タイムズ紙の「クリティクス・ピック(今一押しの作品)」にも選ばれました。さらに、Time Out誌の「2017年ベストトップ10プロダクション」や、BOMB誌の「2018年ベスト・オブ・パフォーマンス」にも選出されています。現在はニューヨークとトロントを拠点に活動しており、現在トロントにてドキュメンタリー・パフォーマンス『Electric Neon Clock』を制作中です。
1) リンカーン・センターでパフォーマンスを行うA.S.M. コバヤシ。写真:エリン・パトリス・オブライエン, © Lincoln Center for the Performing Arts
2) コバヤシの映像作品『Case No.2304』のワンシーン。画像提供:アーティスト